「テッド2」
監督:セス・マクファーレン(コメディ)

1作目である「テッド」を見て下品なテディベアに爆笑したものですので、遅ればせながら、その2作目である「テッド2」も鑑賞。当然ながら、前作を見てから見ましょう。

どんなあらすじかというと。下品なテディベアのテッドと親友のジョンは、相変わらず平凡な毎日を送っていた。しかし、テッドがバイト先で知り合ったカノジョとゴールイン! テディベアと人間というまさかの夫婦に! そんなテッドは、子供を持ち、父親になりたいと考えるが、州政府より「テッドは人間ではなく“モノ"である」と通達され、子供を持つ事はおろか、カノジョとの結婚さえも無効と判断されてしまうのだった……、という。

まぁ、相変わらずのトンデモ設定おばかコメディ。

で、言いたいことはふたつ。

1 下品すぎ
2 笑いのセンスが落ちた

前作は笑いと下ネタがうまいバランスで成り立っていたかと思うのですが、今作は随分と下品に偏ってしまったように思えます。下品なクマも2作目となると新鮮さは落ちる。過激すぎる下ネタも人を選ぶ。特に精子まみれになるシーンは、さすがにやりすぎだと思いましたよ。

まぁそんな下品さを許容できて、前作が好きならどうぞ。ちなみに自分は前作が大好きでしたが、今作は蛇足だと思った。1作目だけで十分。劇場で観れば違ったのかもしれないけど。

あ、でも楽しめなくはないです! 結局前作は超えられなかったという、続きモノのお馴染みな感想がぴったりはまる、ステレオタイプ続編的な映画、っていうだけです。

タグ: 洋画  コメディ 

スポンサーサイト

「アイアムアヒーロー」
監督:佐藤信介(パニック・ホラー)


超絶面白かった!

都市パニック、ショッピングモール、脱出……と、ゾンビ映画のポイントが押さえてあって、邦画でもこんなゾンビ映画作れるんだ!と驚嘆しました(まぁ、原作がそんなストーリーなので、映画化してもポイントが抑えられているのは当たり前なんだけど)。

残念なのは、原作モノということかなぁ。これ、原作なくても面白くなったに違いない! そう思わせる映画でした。でも原作作品でなければ売れはしなかったろうなと思うと……、うーん、原作なくても絶対面白かったに違いないんだけどなぁ(まぁ、その原作は随分とひどい終わり方をしてしまいましたが……)。

それはそうとして、原作モノなので、原作知ってる人間からいうと、話のストーリー的に、「え、ここまでなの??」と感じてしまいます^^; まぁそれも仕方ないんですけどね。

いやー、それにしても、英雄くんのキャラが弱いです。もう少しダメさを出してくれないと、見せ場でのかっこよさが弱くなっちゃう。序盤は英雄くんだったのに、後半、特に終盤はただの大泉洋だった。カッコイイオヤジでしかなかった……。

逆に原作を知らずに見ると、良いのかもしれない!?

しかし原作知らない人からすると、「ぶっちゃけ有村架純のキャラいる?」みたいな疑問符がつく映画なんですよねぇ。有村架純については説明不足が否めない。なんで半分だけゾンビなの?とか。原作を読んでて知識があるのとないのとでは、登場人物たちの立ち位置ばかりか、見方すらも違っちゃいますよね。

一応、赤ちゃんに噛まれたってことで、感染力が低かったのかも、と観客に想起させるエクスキューズはあるけれども、その後の展開を知らなければ、「なんで有村架純を出す必要がある?半分ゾンビのキャラ要らなくねー?」となるくらい、活躍の場がなかったです……。

せっかくのかわい子ちゃん、ちょっと残念。


まぁ、そんな不満点はあるものの、邦画ゾンビ映画としては驚愕の面白さ。しかし原作モノであることが、既読の観客、未読の観客どちらにしても、それぞれに異なる悪い面が目立ってしまう残念さも併せ持っております。

ただ今回の映画で、邦画でもオモロイゾンビパニックを作れることが証明されたので、ぜひ原作ナシで、映画としてきっちりとカタをつけられる大作ゾンビモノを作って欲しいと望みます!



タグ: ホラー  アクション  パニック  邦画 


「貞子vs伽倻子」
監督:白石晃士(爆笑ホラー)


や、やべー!

めっさおもろかった!!

白石晃士、期待通りやってくれました!


「女優霊」「リング」「呪怨」以降、乱発量産され続けた湿っぽいジャパニーズホラーを、斜め上に突き進んでくれました! 最近はマンネリ化が顕著で終焉しか見えなかったジャパニーズホラーですが。サイコーです。素晴らしい出来でした。

しかし、普通の人にとっては駄作に感じるか佳作に感じるかのギリギリのライン。少なくともラストはギャグにしか見えないかな……。傑作のイチオシレビューは、白石晃士推しのホラー好きが語る感想ということで、察してください。


あらすじ。中古のビデオデッキに入ったままのビデオテープを再生した女子大生・有里とその友人・夏美。そのビデオは、観た者は2日後に必ず死ぬという「呪いの動画」だった。その時から不可解な現象に悩まされるようになった2人は、都市伝説について研究している大学教授・森繁に相談するが……。一方、親の転勤で引っ越してきたばかりの女子高生・鈴香は、向いに建つ入ったら行方不明になるという噂の「呪いの家」が気になっていた。とある事件から家に足を踏み入れてしまったのを機に、彼女の身と家族に奇妙な出来事が起き始める。ひょんなことから2人と出会うことになった最強の霊媒師・経蔵は、「呪いの動画」と「呪いの家」の2つの呪いを解くため、秘策を企てる……、という。


まー、なんというか、Jホラー映画界でまさかのVSモノということで。貞子と伽倻子のコンビでどうなるか、実はちょっと心配でしたけど、貞子とか伽倻子のいかにして怨霊になったかという背景をばっさり切り捨て、呪いに翻弄される人たちのみに焦点を当てたのは非常に好印象です。

呪われる→怖がらされる→解決しようと翻弄する、というわかりやすい段取り。オリジナルから改変されたものもあって、VSというコンセプトを明確にしようという意思がしっかりと伝わってきてよかったです。例えば、呪いのビデオの短縮とか。本家「リング」から何も残されておらず、湿っぽさ、不気味さなんか微塵もありません。

また、もはや一昔前のアイテムであるビデオも、インターネットという技術革新と組み合わさることで、新たなるパワーを得てバリバリ現役になったのも説得力があって面白かったです。

まーとにかく、白石晃士はやりたいようにやらせてもらったようで良かった。最強霊能力者の登場とか、白石晃士の味付けバッチリじゃないスか。まんま「カルト」じゃないスか。ぶっちゃけ、貞子と伽倻子を使って「カルト」をやったようなもんですよ!

不気味を求めるならリングの系譜を見ればいい。
恐怖を求めるなら呪怨の系譜を見ればいい。

でもこの映画はそのどれでもありません。

白石晃士を求めるならこの映画を見ればいい!

怖いといえば怖いんですけど、見ててめっちゃ楽しかった。ジャパニーズホラーの新境地、というか白石晃士のやりたい放題、しかと見せて頂きました。「リング」も「呪怨」も見ているなら、ホラーファンでなくてもぜひ御視聴ください。

「アイアムアヒーロー」も良かったし、最近のジャパニーズホラーは倦怠期から脱却してると思う!

タグ: ホラー 


「探偵ミタライの事件簿 星籠の海」
監督:和泉聖治(ミステリ)

島田荘司原作のミステリ「星籠の海」を映画化。もともと原作の評価もあんまり高くない映画でしたが、果たして……、というところですが。

まぁ、思った通りの駄作でした。

冒頭は非常に猟奇的でむちゃくちゃ期待したんだけどなぁ……。はっきり言ってウンコ。とにかくね、日本のミステリ映画はやわすぎる。スケールが小さくまとまりすぎてる。これは原作に問題があるのでしょうか。未読なんでなんとも言えませんけど。レビューなんかを見る限り、結構映画向けにはしょったりまとめたりしているみたいなんだけど、もともとのストーリーに問題があるんでしょうね、やっぱり。ミステリ映画なんだからストーリーや展開重視になるよね、どうしても……。


あらすじ。愛媛県は瀬戸内海に、次々と死体が流れ着く「死体島」なるものがあることを知ったミタライ(御手洗潔)は、事件を求めやってきた編集者と共に現地へ赴く。その死体が海流に乗って流れてきたことを突き止めたミタライは、発端である福山市へ。しかし福山市では、外国人女性変死事件や、口と目を縫い合わされた夫婦の赤子が殺害されるという事件が立て続けに発生していた……、という。ここに「星籠」という歴史に埋もれた謎のキーワードが絡み合います。


これだけ聞くと面白そうですね。これだけ聞くとね……。あれだ、映画は予告編が一番面白い、というのと一緒です笑

以下、ディスります。

まず、一番最初に目につくダメな点は、主人公ミタライのキャラ造形。こうした探偵は不愛想で変わり者、みたいな設定はよくあるけど、このミタライはそれを地で行き過ぎ。アニメや漫画ならまだわからなくもないけど、実写でこれをやるのはヤバイ。ただの空気の読めない嫌なやつにしか見えません。

というかキモすぎます!!!

玉木宏という配役自体はイケメンボイスで悪くないのに、キャラで完全に殺されました。元々日本のミステリに出てくる探偵は結構キモいタイプが多い(綾辻も有栖川も京極もキモキャラばかり書く)んですけど、例に漏れずこのキャラもキモい……、ていうより、原作の御手洗潔ってこんなキャラじゃないのよね??? こんなキャラでしたっけ? 御手洗シリーズを読んだのははるか昔のことだからもうあまり記憶に残ってないけど、それなりの常識人だったような気がするのですけど……。

まぁ、それはともかく、少なくとの映画のミタライ先生は……、あんたダメだよ、そんな性格じゃ……、子どものまま大人になっちゃたんだね……。


しかしそれよりももっとダメなのは、ミステリの核をなす、事件とストーリー。

正直、死体の流れ着く島、外国人の脱法ドラッグ中毒死、赤ん坊殺害事件、星籠の謎、これら全てが繋がっているというアイデア自体は悪くないと思います。

けれども、その四つの事件がひとつの大きな事件を構成しているのではなく、たまたま点が点と繋がって点線になりました、という程度のもので、なーんも面白くない。ただいたずらにストーリーを複雑にして期待を膨らませただけ。そして結局真相は非常にコンパクトにまとまった超日本人的なもので、尻すぼみの肩透かし感がぬぐいきれない。

ハリウッドも最近はイマイチだけど、まだあっちの方がうまく見せるしスケールもでかく見せつけてくれる。夫は目を縫われ、妻は口を縫われているとか、欧米の大作ミステリも真っ青のむちゃくちゃ猟奇的な導入部だったのに……、真相がひどすぎる。軽すぎる。つまらなすぎる。ミステリ小説としてはまだしも、ミステリ映画としては落第してる。

こんなん見るのは時間の無駄。エロ動画でも見てたほうがマシです。原作ファンでない人は、「相棒」の監督だからって騙されないように。

タグ: 邦画  ミステリ 


どうも、僕です。しばらく更新できてませんでした。

今後もしばらく業務及びプライベート繁忙のため、更新できないかと思います。というか、そもそもボードゲーム自体プレイできてなかったし……。見っぱなしになっていた映画のレビューとかで細々と繋いでいきます。

訪問してくださっている方、申し訳ありません。

ということで、洋画「インサイドマン」のレビューが細々レビュー第一弾です。


「インサイドマン」
監督:スパイク・リー(クライム・エンタテイメント)

銀行強盗の話。

あらすじ。マンハッタンの信託銀行で強盗事件が発生。犯人グループのリーダーは、人質を取って銀行に立てこもる。銀行強盗の犯は、人質たちに犯人グループと同じような格好をさせ、犯人と人質の区別がつかないようにする。一方、現場に急行した捜査官フレイジャーは、事件発生から数時間経ってもなんら行動を起こさない犯人グループに対し、銀行強盗とは別の思惑があるのではないかと疑問を抱き始める……、という。


事件と事件後の取り調べのシーンが交互に現れて、さらには重要人物っぽい銀行の会長なんかも現れて、物語がどう進むのか先が気になる作りになっており、映画に一気に引き込まれる。

あらすじだけを見るとクライム映画のように思えますが、実は化かし合いのコンゲーム。事件自体がどう収束するのかはある程度早い段階で察しがつきます。しかし物語がどう行き着くのかは、終盤までわからず、しっかりと楽しめます。

しかしながら、事件自体があっさりしすぎていて、映画全体で見てもモノ足りなさが残る。もう少し刑事と犯人の化かし合いを描いて、緊迫感とかを表現しても良かったのではないかなぁ、と思います。

おもしろい映画ですが、傑作まではいかない佳作かな?

タグ: サスペンス