「ドント・ブリーズ」
監督:フェデ・アルバレス(ホラー・サスペンス)


あらすじ。
主人公の少女・ロッキーは、生活能力が全くない両親のもとから幼い妹を連れて逃げるための逃走資金を必要としていた。そんな時、恋人のマニーから、地下室に大金を隠しているとの噂される盲目の老人宅へ友人のアレックスと3人で強盗に入る計画を持ちかけられる。
真夜中にそこへ忍び込み、孤独な盲目の老人から大金を手に入れるのはいとも簡単なはず、だった。そこにいたのは目は見えないが、どんな“音"も聞き逃さない超人的な聴覚を持つ老人。そして、想像を絶する<異常者>だった、……という。


B級のにおいがそこはかとなく漂うストーリーですが、結構裏をかかれるような展開もあって、いい意味で期待を裏切られました。展開もはやく、息つく間もなくて、だらけずに最後まで見られました。そもそも「息すんなよ!」って映画タイトルもあって、サスペンスフルな展開に、みてる方もついつい息止めちゃう笑

とはいえ、襲われて襲われ返して、で、また襲われてを繰り返すので、「もうちょっと強気で攻撃して逃げとけよ!」って思う場面もあるのですが……、まぁ、いきなりすぐ逃げ出しちゃったらそこで映画は終わってしまうわけで、その辺はご愛嬌……。

あと、ワンシーンだけ大爆笑しちゃったとこがあります笑

B級と思ってみたぶんだけ、結構しっかりしたホラーサスペンスで満足できましたので、オススメとはいかないまでも、見て損はない作品です!

タグ: サスペンス 

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「シンデレラゲーム」
監督:加納隼(サスペンス)


理不尽デスゲーム系の映画。新井淳平の原作小説を映画化したもの。

売れない美少女アイドルたちが無人島に集められてデスゲームを行うという内容で、同系列と差別化も図られるわけでもなく、王道から何一つ外れないタイトルになっています。サバイバルを決めるときには、各アイドルが島内から探し出したカードを使ってバトルし、生き残っていくという……。


ぶっちゃけて言ってしまうと、若手女優たちのイメージビデオみたいな仕上がり。にも関わらず、主演の山谷花純が可愛くない……、かと言って、ブスってわけじゃないような気もするし……、よくわからん。自分の好みではないってだけだな、こりゃ。

ただ、演技はド下手。ニンニンジャーからあんまり成長してない。とはいえ、この映画に出てくる女優たちがすべてド下手ですから、ド下手加減は目立ちません。ヨカッタヨカッタ。

で、ストーリー。デスゲーム的には王道中の王道なので、どこかで見たような展開で、しかも先が読めちゃうという。ラストバトルのオチだって最初からわかっちゃうみたいな、薄っぺらい内容でした。

でもぶっちゃけ、それよりも大きな声で文句を言いたいのは、せっかくカードバトルという心理戦に重点が置かれそうな題材を持ってきたにも関わらず、なぜ活かさなかったのか、ということ。サバイバルのキモとなるカードバトルが、なんと三すくみのジャンケンだとは! なぜこの美味しく調理できそうな題材をジャンケンの運ゲーで済ませてしまうのか!? あえて外したとしか思えないようなスルーっぷりに唖然です。

まぁ、そんなわけで、ストーリーもテンプレートで先の展開が読めまくってしまい、女優ももダメとしたら、一体何をどのように楽しんでいいのか……。60分程度で終わるのがせめてもの救いでしょうか。飽きないうちに鑑賞を終えることができるので、暇つぶしにはなるとは思います。

タグ: 邦画  サスペンス 


「テッド2」
監督:セス・マクファーレン(コメディ)

1作目である「テッド」を見て下品なテディベアに爆笑したものですので、遅ればせながら、その2作目である「テッド2」も鑑賞。当然ながら、前作を見てから見ましょう。

どんなあらすじかというと。下品なテディベアのテッドと親友のジョンは、相変わらず平凡な毎日を送っていた。しかし、テッドがバイト先で知り合ったカノジョとゴールイン! テディベアと人間というまさかの夫婦に! そんなテッドは、子供を持ち、父親になりたいと考えるが、州政府より「テッドは人間ではなく“モノ"である」と通達され、子供を持つ事はおろか、カノジョとの結婚さえも無効と判断されてしまうのだった……、という。

まぁ、相変わらずのトンデモ設定おばかコメディ。

で、言いたいことはふたつ。

1 下品すぎ
2 笑いのセンスが落ちた

前作は笑いと下ネタがうまいバランスで成り立っていたかと思うのですが、今作は随分と下品に偏ってしまったように思えます。下品なクマも2作目となると新鮮さは落ちる。過激すぎる下ネタも人を選ぶ。特に精子まみれになるシーンは、さすがにやりすぎだと思いましたよ。

まぁそんな下品さを許容できて、前作が好きならどうぞ。ちなみに自分は前作が大好きでしたが、今作は蛇足だと思った。1作目だけで十分。劇場で観れば違ったのかもしれないけど。

あ、でも楽しめなくはないです! 結局前作は超えられなかったという、続きモノのお馴染みな感想がぴったりはまる、ステレオタイプ続編的な映画、っていうだけです。

タグ: 洋画  コメディ 


「アイアムアヒーロー」
監督:佐藤信介(パニック・ホラー)


超絶面白かった!

都市パニック、ショッピングモール、脱出……と、ゾンビ映画のポイントが押さえてあって、邦画でもこんなゾンビ映画作れるんだ!と驚嘆しました(まぁ、原作がそんなストーリーなので、映画化してもポイントが抑えられているのは当たり前なんだけど)。

残念なのは、原作モノということかなぁ。これ、原作なくても面白くなったに違いない! そう思わせる映画でした。でも原作作品でなければ売れはしなかったろうなと思うと……、うーん、原作なくても絶対面白かったに違いないんだけどなぁ(まぁ、その原作は随分とひどい終わり方をしてしまいましたが……)。

それはそうとして、原作モノなので、原作知ってる人間からいうと、話のストーリー的に、「え、ここまでなの??」と感じてしまいます^^; まぁそれも仕方ないんですけどね。

いやー、それにしても、英雄くんのキャラが弱いです。もう少しダメさを出してくれないと、見せ場でのかっこよさが弱くなっちゃう。序盤は英雄くんだったのに、後半、特に終盤はただの大泉洋だった。カッコイイオヤジでしかなかった……。

逆に原作を知らずに見ると、良いのかもしれない!?

しかし原作知らない人からすると、「ぶっちゃけ有村架純のキャラいる?」みたいな疑問符がつく映画なんですよねぇ。有村架純については説明不足が否めない。なんで半分だけゾンビなの?とか。原作を読んでて知識があるのとないのとでは、登場人物たちの立ち位置ばかりか、見方すらも違っちゃいますよね。

一応、赤ちゃんに噛まれたってことで、感染力が低かったのかも、と観客に想起させるエクスキューズはあるけれども、その後の展開を知らなければ、「なんで有村架純を出す必要がある?半分ゾンビのキャラ要らなくねー?」となるくらい、活躍の場がなかったです……。

せっかくのかわい子ちゃん、ちょっと残念。


まぁ、そんな不満点はあるものの、邦画ゾンビ映画としては驚愕の面白さ。しかし原作モノであることが、既読の観客、未読の観客どちらにしても、それぞれに異なる悪い面が目立ってしまう残念さも併せ持っております。

ただ今回の映画で、邦画でもオモロイゾンビパニックを作れることが証明されたので、ぜひ原作ナシで、映画としてきっちりとカタをつけられる大作ゾンビモノを作って欲しいと望みます!



タグ: ホラー  アクション  パニック  邦画 


「貞子vs伽倻子」
監督:白石晃士(爆笑ホラー)


や、やべー!

めっさおもろかった!!

白石晃士、期待通りやってくれました!


「女優霊」「リング」「呪怨」以降、乱発量産され続けた湿っぽいジャパニーズホラーを、斜め上に突き進んでくれました! 最近はマンネリ化が顕著で終焉しか見えなかったジャパニーズホラーですが。サイコーです。素晴らしい出来でした。

しかし、普通の人にとっては駄作に感じるか佳作に感じるかのギリギリのライン。少なくともラストはギャグにしか見えないかな……。傑作のイチオシレビューは、白石晃士推しのホラー好きが語る感想ということで、察してください。


あらすじ。中古のビデオデッキに入ったままのビデオテープを再生した女子大生・有里とその友人・夏美。そのビデオは、観た者は2日後に必ず死ぬという「呪いの動画」だった。その時から不可解な現象に悩まされるようになった2人は、都市伝説について研究している大学教授・森繁に相談するが……。一方、親の転勤で引っ越してきたばかりの女子高生・鈴香は、向いに建つ入ったら行方不明になるという噂の「呪いの家」が気になっていた。とある事件から家に足を踏み入れてしまったのを機に、彼女の身と家族に奇妙な出来事が起き始める。ひょんなことから2人と出会うことになった最強の霊媒師・経蔵は、「呪いの動画」と「呪いの家」の2つの呪いを解くため、秘策を企てる……、という。


まー、なんというか、Jホラー映画界でまさかのVSモノということで。貞子と伽倻子のコンビでどうなるか、実はちょっと心配でしたけど、貞子とか伽倻子のいかにして怨霊になったかという背景をばっさり切り捨て、呪いに翻弄される人たちのみに焦点を当てたのは非常に好印象です。

呪われる→怖がらされる→解決しようと翻弄する、というわかりやすい段取り。オリジナルから改変されたものもあって、VSというコンセプトを明確にしようという意思がしっかりと伝わってきてよかったです。例えば、呪いのビデオの短縮とか。本家「リング」から何も残されておらず、湿っぽさ、不気味さなんか微塵もありません。

また、もはや一昔前のアイテムであるビデオも、インターネットという技術革新と組み合わさることで、新たなるパワーを得てバリバリ現役になったのも説得力があって面白かったです。

まーとにかく、白石晃士はやりたいようにやらせてもらったようで良かった。最強霊能力者の登場とか、白石晃士の味付けバッチリじゃないスか。まんま「カルト」じゃないスか。ぶっちゃけ、貞子と伽倻子を使って「カルト」をやったようなもんですよ!

不気味を求めるならリングの系譜を見ればいい。
恐怖を求めるなら呪怨の系譜を見ればいい。

でもこの映画はそのどれでもありません。

白石晃士を求めるならこの映画を見ればいい!

怖いといえば怖いんですけど、見ててめっちゃ楽しかった。ジャパニーズホラーの新境地、というか白石晃士のやりたい放題、しかと見せて頂きました。「リング」も「呪怨」も見ているなら、ホラーファンでなくてもぜひ御視聴ください。

「アイアムアヒーロー」も良かったし、最近のジャパニーズホラーは倦怠期から脱却してると思う!

タグ: ホラー