どうも、僕です。

またちょこちょこボードゲーム記事をアップしていきますよ! でも6月はプレイする機会はないかな! ということで、今回は推理ゲームである「薔薇の名前(The Name of the Rose)」。既に絶版タイトルですが、良き時代のフェルト作品ですので、見かけたらぜひプレイして見てください。なお、ウンベルト・エーコのミステリ小説が原作ですよ!

【 薔薇の名前 (The Name of the Rose) 】
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【基本概要】
プレイ時間:90分
プレイ人数:3〜5人
テーマ:修道院の殺人事件を解決しちゃう!
こんな人にオススメ!:原作が好き、正体隠匿ゲームが好き、推理ゲームが好き、ミドル級のゲームをプレイしたい、フェルトのファン、修道士が全員怪しい修道院なんてイヤだ


複雑になりすぎる前の、ちょうどいいミドルクラスを出していた頃のフェルトの作品。正直フェルトは、「ドラゴンイヤー(Im Jahr des Drachen)」とか「ートルダム(Notre Dame)」とか、コレとかくらいがちょうど良い。最近のフェルトは要素多すぎてどうしても好きになれない。


どんなゲームかっていうと、自分がどの修道士であるかを隠しながら、自分の担当する以外の修道士の疑惑を上げ、自らの修道士の疑惑を下げるゲーム。最終的に一番疑惑の少なかった修道士を担当するプレイヤーの勝利。方々で言われている通り、「アンダーカバー(Heimlich & Co.)」の複雑版。

ボードには修道院全景が描かれており、中には図書館とか畑とかがありまして、それぞれの修道士にはそうした場所でやらなければならない仕事があります。このやらなければならない仕事のある建物にその修道士がいるのは当たり前なので、疑惑は少なくなり、逆になんの用事もないはずなのにそこにいるってことは「アヤシイ!!」となって、疑惑が上がる仕組み。

これを利用して、修道士の疑惑を上げたり下げたりします。自分がどの修道士を担当しているかもバレてはいけないので(バレるとゲーム終了時にマイナスポイントになる)、適度に姿を隠しながらゲームを進める必要があります。また、毎ラウンドイベントがあったり、推理を披露する暴露イベントがあったりと、飽きさせない工夫も。


【良いところ】
◯自分に疑惑が向かないように策を弄する緊張感
犯人を推理するゲームではなく、自分の担当修道士がバレないように、他人の担当修道士を推理するゲームですから、あからさまな行動を取らないように、しかしながら自分の修道士が得をするようにプレイしなければなりません。これが、自分の修道士に得があるようにプレイすると、バレやしないかとドキドキ緊張します笑

◯修道院内事件のあやしさバッチリ
互いに疑心暗鬼になる雰囲気がゲームにバッチリ落とし込まれており、中世の修道院というあやしげなテーマも合間って、そういうテーマ性が好きな人には断然オススメ! と言っても、そうそう手に入る代物ではないので、特段テーマ性に興味がなければ、入手しやすい「アンダーカバー(Heimlich & Co.)」で良い。面白さの方向性は同じです。


【悪いところ】
×誰が何色かを推理しきれない、というか覚えていられない
よっぽど極端なプレイをしない限り、誰が何色かもしれない、とか、推理の材料になるはずの出来事を覚えていられません。みんながみんな適度な行動をとるので、「あのときこの行動を取ったからアヤシイ!」となりにくく、万が一あったとしても、次ラウンドあたりでは自分の色を隠すのに必死で、誰がどんな行動をとったかなんてすぐに忘れてしまうから、なんとも言えないプレイ感笑

×終盤に至るまで勝ち負けに絡めず中盤が淡白
そんなわけですから、推理の材料になるはずの序盤から中盤に、ぶっちゃけあんまり意味を見出せないようなプレイになってしまいます。よって、終盤に至りようやく勝敗の決するスタートラインに立つという感じ。うーん。プレイ時間がそれなりな割に、判断材料の比重が弱い気がします。なので中盤が若干淡白に感じますね。イベントカードがある程度のスパイスにはなっていますが。

×終盤が泥仕合になりがち
終盤にはとりあえず自分の担当じゃない色の修道士を怪しくする行動をとりがちになり、泥仕合の様相を呈します。
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【総評】
原作好きならマストプレイ。まぁ、「ウンベルト・エーコの薔薇の名前が座右の書です!」なんて人がいたら頭おかしいんちゃうかと思っちゃうので、古き良きフェルト好き、推理ゲーム好きなら楽しめるんじゃないかなって思います。

内容としては雰囲気のある「アンダーカバー」で、逆に言えば、「アンダーカバー」を複雑にしてプレイ時間を伸ばしたゲームって感じ。なので、「アンダーカバー」をイマイチと感じたのなら、敢えてプレイする必要はないと思います。

最後に誰がどの色の修道士かを当てるのですが、正直前半部分が消化試合すぎて、後半部分は他の修道士を陥れるための泥沼試合になってしまい、担当修道士の色を推理するまで行かないのが非常に惜しい。カード運が結構大きいため、どこまでを推理の材料にして良いのかを判断しづらいというのがもあるかも。

そんな理由から、ゲーム終了時の達成感や爽快感はあまりなく、結果として勝利した、という感じが強いのが残念なところ。雰囲気はばっちりあり、決してつまらないわけではなく、おもしろいのはおもしろいです。しかしながら、プレイ内容とプレイ時間がアンバランスかな、と感じました。

絶版商品なので、入手は難しいかもしれませんが、雰囲気ゲームが好きなら、見かけたらプレイしてみてはいかがでしょうか。なお、僕の推理ゲームベストは、ガチ論理なら「P.I.」、カジュアルなら「豚小屋」って感じ(人狼系は省く)。

ちなみに原作は映画化されており、主人公のウィリアム役にはショーン・コネリー。箱絵もそこはかとなくショーン・コネリーです笑

タグ: 中量級  推理  原作 

【キャッチ・ミー(Hasch mich!)】

【基本概要】
プレイ人数:2〜7人
プレイ時間:15分


キャッチミーイフユーキャン!


プレイヤーはネズミと猫に別れます。ダイスを振り、猫は出た色に対応するネズミを缶カラでとっ捕まえる。それだけ。

という、反射神経を競うだけのなんてことないゲームですが、これがおもしろい。特に子どもたちには大好評。多少大きくなると物足りないと思うけど、小さなお子さんのいる家庭ならマストバイ。でも1才年齢差があるだけでも、勝負に大きな差がでてしまうので、手加減のできる大人が必ず入りましょう笑

なお、「キャッチ・ミー」のコンパクト版である「キャッチマウス」は、缶入りのため持ち運びに便利ですが、手や指が挟まるとめっちゃ痛い! 持ち運びせず、主に自宅で遊ぶなら、ちょっと高めですが、「キャッチ・ミー」をお勧めします。

いろいろなところに持ち出すのであれば、「キャッチマウス」を。ただし遊ぶとき、特に子どもと遊ぶときには、十分に注意して遊んでください。また、子どもたちにも「当たったらめっちゃ痛いから気をつけてよ!!」と注意喚起することを強く推奨します。

マジで。缶に指を潰されたら泣きます。大人でも。

タグ: 軽量級  家族で  2人でも 


「テッド2」
監督:セス・マクファーレン(コメディ)

1作目である「テッド」を見て下品なテディベアに爆笑したものですので、遅ればせながら、その2作目である「テッド2」も鑑賞。当然ながら、前作を見てから見ましょう。

どんなあらすじかというと。下品なテディベアのテッドと親友のジョンは、相変わらず平凡な毎日を送っていた。しかし、テッドがバイト先で知り合ったカノジョとゴールイン! テディベアと人間というまさかの夫婦に! そんなテッドは、子供を持ち、父親になりたいと考えるが、州政府より「テッドは人間ではなく“モノ"である」と通達され、子供を持つ事はおろか、カノジョとの結婚さえも無効と判断されてしまうのだった……、という。

まぁ、相変わらずのトンデモ設定おばかコメディ。

で、言いたいことはふたつ。

1 下品すぎ
2 笑いのセンスが落ちた

前作は笑いと下ネタがうまいバランスで成り立っていたかと思うのですが、今作は随分と下品に偏ってしまったように思えます。下品なクマも2作目となると新鮮さは落ちる。過激すぎる下ネタも人を選ぶ。特に精子まみれになるシーンは、さすがにやりすぎだと思いましたよ。

まぁそんな下品さを許容できて、前作が好きならどうぞ。ちなみに自分は前作が大好きでしたが、今作は蛇足だと思った。1作目だけで十分。劇場で観れば違ったのかもしれないけど。

あ、でも楽しめなくはないです! 結局前作は超えられなかったという、続きモノのお馴染みな感想がぴったりはまる、ステレオタイプ続編的な映画、っていうだけです。

タグ: 洋画  コメディ 


どうも、僕です。

いやぁ、久しぶりにボードゲームレビューをアップします。12月くらいから繁忙すぎてゲーム会にもなかなか参加できないばかりか、「いわきでボードゲームは、セザンヌ会」の総会にすら出席できないという(会長なのに)。当然ながらブログを更新することもできず!

しかし、今はなんとか繁忙期を脱し、そこそこ定時上がりができております。

ということで、久しぶりのボードゲームレビューは、知名度は低いながら、鉄道ゲームとしてはダントツの面白さを誇る、超絶傑作ボードゲーム「アメリカンレイルズ(American Rails)」を御紹介。

これを読んだ人、とにかくすぐプレイしよう!!


【 アメリカンレイルズ (American Rails) 】
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【基本概要】
プレイ時間:90〜100分(インスト込み)
プレイ人数:3〜5人(ベスト4人か?)
テーマ:アメリカに鉄道を敷く!!
こんな人におすすめ!:鉄道ゲームが好き、経済ゲームが好き、株ゲームが好き、ワーカープレイスメントが好き、他人と絡むゲームが好き、パッケージがイカす


どんなゲームかっていうと、鉄道会社の株を買いつつ、その鉄道会社の路線を伸ばして、会社の価値を上げていく、っていう。基本的なメカニズムはワーカープレイスメントで、それを3アクションすると1ラウンド終了となり、株券の配当になります。

根本のルールはめっちゃ簡単なんですけど、株の在り方が他の株ゲームとちょっと違う。競りで株券を得るのはオーソドックスですが、なんと! 売却ができません。そのため、個人資産を増やすのは株券から発生する配当金のみ。ですから株券を多く持つことと、その会社の価値を上げること、これが大事。

この「会社の価値を上げる」というのもシンプル。路線を伸ばして都市に接続すれば、その会社の価値は上がります。故に、配当金も上がります。

こうして見るとなんの独自性もないように見えますが、実はめちゃめちゃオリジナリティ溢れる仕掛けが。それは、路線は1人で伸ばしても絶対に得をしないようになっていること。毎ラウンド3アクションしかないので、1人で路線を伸ばして都市にも接続することは、資金的にも手番的にもかなり難しい=会社の価値が上がりづらい。だから、同じ株券を持っている誰か他のプレイヤーと談合しながら路線を伸ばしていく必要があります。

もうひとつ。路線を伸ばすにはコスト=お金がかかりますが、このコストは個人資産から出すことはできません。会社が払います。そして会社の資金源は、プレイヤーが株を購入したときのコストそのもの。つまり、株を買ったとき、プレイヤーは銀行に支払うわけではなく、該当する会社に支払うわけです。そして、その資金を使って、会社は路線を伸ばしていく。さらには、その会社に資金が有る限り、どのプレイヤーも(株券を持っていないプレイヤーでも)、路線を伸ばすことができます。

このふたつが、どの路線を伸ばせばいいのか、将来的にどの会社が自分の得になりそうなのか、どのプレイヤーと談合すれば良いのか、という非常に濃厚な絡みが出てきて、めちゃくちゃシンプルなくせに、熱いプレイが展開されます。


地味で渋い見た目に騙されないで!!!


あ……、

熱が入りすぎて、この後に書こうと思っていた良いところを全て書いてしまった……笑


【良いところ】
○複雑さを廃止したルール
ルールブックはたったの4ページ! 基本メカニズムはワーカー(略

○談合が呼び寄せるインタラクション
前段をお読みください笑

◯会社が資金を持つゲームデザイン
詳細は前段をお読みください笑

株を買えば会社に資金が入るというのは現実では当たり前のことですが、基本ボードゲームの株ゲーと言えば、銀行に支払うのが一般的。それが会社に資金を入れ、その会社が路線を伸ばすことで価値が上がるというデザインで、デフォルメされた経済ゲームを大いに体験できます。

◯濃厚ながら2時間以内のプレイ時間
かなり絡みの濃いプレイながら、2時間以内で終わります。終わった後は大満足。タイムパフォーマンスが素晴らしすぎる。
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↑地味で渋いボード。内容もプレイヤー同士が濃厚に絡む、どちらかというと大人のゲーム。でも、談合とか! 汚い大人になりきれます。


【悪いところ】
×5人プレイだとちょっと長い
5人だと絡みもより濃厚になりますが、ダウンタイムが若干長いかも。まぁ、これは好みかな。個人的には4人戦が一番おもしろい。プレイ時間も90分程度で収束するのでちょうど良いと思います。

×終盤のヨセに逆転要素がない
ですから、終盤は誰が勝ちそうか明らかで、だいたいその通りになります。うーん、しかしこのあたりは、経済ゲーム的にはそんなに欠点にはならないかなー……。最後に逆転要素なんかあるのは、このゲームには合わない気がする。


【総評】

鉄道経済ゲームの超絶傑作。

株を資金獲得のメインに据えながら、株の売却という要素を排除したまさかのシンプルルールで、株ゲームというより経済ゲームの縮図。まさに鉄道経済ゲーム。

ゲーム中は談合、競り、線路敷設、都市発展など、やるべきこと、みるべきポイントはたくさんあり、プレイ時間が楽しすぎます。

個人的には最高傑作! ルール、プレイ時間、プレイ内容、ゲームデザイン、全てにおいて他の鉄道ゲームを上回っています。ファミリーならチケライ(とメルクリン)ですけど、大人が遊ぶなら断然コレ。我が「セザンヌ会」メンバーにおいても大好評。

そんな素晴らしいゲームなのですが、日本語訳付きはレアものでなかなか手に入らないのが残念。故に知名度も劇的に低いです。原文ルールのみのものは手に入るんですけどね……。英語が堪能ならぜひチャレンジしてください! ルールは二つ折りで1枚しか入っていないので、そんなに難しくはない笑

未プレイの方は、騙されたと思ってぜひ一度プレイしてみてください。

むしろ今すぐ買った方が良い! 買った方が良いよ!!



タグ: 重量級  ワーカープレイスメント  鉄道 


「アイアムアヒーロー」
監督:佐藤信介(パニック・ホラー)


超絶面白かった!

都市パニック、ショッピングモール、脱出……と、ゾンビ映画のポイントが押さえてあって、邦画でもこんなゾンビ映画作れるんだ!と驚嘆しました(まぁ、原作がそんなストーリーなので、映画化してもポイントが抑えられているのは当たり前なんだけど)。

残念なのは、原作モノということかなぁ。これ、原作なくても面白くなったに違いない! そう思わせる映画でした。でも原作作品でなければ売れはしなかったろうなと思うと……、うーん、原作なくても絶対面白かったに違いないんだけどなぁ(まぁ、その原作は随分とひどい終わり方をしてしまいましたが……)。

それはそうとして、原作モノなので、原作知ってる人間からいうと、話のストーリー的に、「え、ここまでなの??」と感じてしまいます^^; まぁそれも仕方ないんですけどね。

いやー、それにしても、英雄くんのキャラが弱いです。もう少しダメさを出してくれないと、見せ場でのかっこよさが弱くなっちゃう。序盤は英雄くんだったのに、後半、特に終盤はただの大泉洋だった。カッコイイオヤジでしかなかった……。

逆に原作を知らずに見ると、良いのかもしれない!?

しかし原作知らない人からすると、「ぶっちゃけ有村架純のキャラいる?」みたいな疑問符がつく映画なんですよねぇ。有村架純については説明不足が否めない。なんで半分だけゾンビなの?とか。原作を読んでて知識があるのとないのとでは、登場人物たちの立ち位置ばかりか、見方すらも違っちゃいますよね。

一応、赤ちゃんに噛まれたってことで、感染力が低かったのかも、と観客に想起させるエクスキューズはあるけれども、その後の展開を知らなければ、「なんで有村架純を出す必要がある?半分ゾンビのキャラ要らなくねー?」となるくらい、活躍の場がなかったです……。

せっかくのかわい子ちゃん、ちょっと残念。


まぁ、そんな不満点はあるものの、邦画ゾンビ映画としては驚愕の面白さ。しかし原作モノであることが、既読の観客、未読の観客どちらにしても、それぞれに異なる悪い面が目立ってしまう残念さも併せ持っております。

ただ今回の映画で、邦画でもオモロイゾンビパニックを作れることが証明されたので、ぜひ原作ナシで、映画としてきっちりとカタをつけられる大作ゾンビモノを作って欲しいと望みます!



タグ: ホラー  アクション  パニック  邦画